ゼミ選考における志望理由書の書き方|自己PRと志望動機の書き方を完璧にレクチャー

この記事でわかること

高倍率のゼミでも受かる志望理由書の書き方がわかる

・受かるESと落ちるESの違いが分かる

・自己PRと志望動機の書く内容が決まる

ゼミ選考が始まると、志望理由書(通称:エントリーシート)を書かなければなりません。

しかし、多くの人にとって、ESを書くことは初めてで何を書けばいいのかわからない人が大半でしょう。

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『志望理由書なんて人生で初めて書くし、何を意識して書けばいいのかわからない』

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『倍率が2倍のゼミに入りたい。でも、文章を書くことが苦手でアイデアも浮かばない』

そんな悩みを抱えている人に、

今回はゼミ選考を通して、数々の志望理由書を見てきた私がエントリーシートの書き方をレクチャーします。

この記事を最後まで読めば、

必ず志望理由書の書き方と志望理由書のアイデアが思い浮かぶことが間違いありません。

この記事を書いた人
  • 同志社大学を卒業したWEBマーケター
  • 学部で一番高い倍率4倍のゼミに合格
  • ゼミのES相談を何十人と受けてきた

2022年7月29日 :大幅に追記

2022年10月25日:加筆

2023年1月8日 :PREP法のリンク先を追加

はじめに:高倍率のゼミほどあなたのESはほとんど読まれていない

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悲しいですが、あなたが丹精込めて書いたESはほとんどの場合、流し読みされて終わりです。

特に、高倍率のゼミほどその傾向が強いです。

なぜなら1日に何十人のESを見なければいけないので、一枚一枚に時間をかけられないから。

あなたにとって、今後の大学生活を左右する大切な機会だったとしても、

大学の教授やゼミ選考に参加する大学生にとっては、できる限り時間を割きたくないのがゼミ選考です。

理由は2つあります。

1つ目は、ゼミ選考を行う教授は忙しい日々を送っているから

ゼミの教授は普段の授業のみならず、自分の分野の研究活動や学会への参加、入試問題の作成など大変お忙しい日々を送られています。

その忙しい合間を縫い隙間時間を見計らって、志望理由書を読み込むなどを教授は行います。

もちろん、ゼミ選考に対して、しっかりコミットする教授もいますが、可能な限り少ない時間で評価をしたいのが本音だと窺えるでしょう。

2つ目は、ゼミ専攻を担う大学生は、就活中の大学3.4年生が大半だから

ゼミによっては所属している大学生がゼミ選考を担う場合があります。

その場合、選考するのは大学3年生や4年生が多いので、インターンや本選考など就職活動の隙間時間を活用して選考に挑んでいる人が大半です。

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だからこそ、流し読みでも教授や選考するゼミ生に「印象に残る」「インパクトのある」内容の志望理由書を書かなければなりません。

インパクトがあって、印象に残る志望理由書とは?

「インパクトのある」「印象に残る」というのは、何かすごい実績を書かなければいけない訳ではありません。

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「他のゼミ志願者とは違った文章の切り口」や、「しっかりとしたゼミ研究」など印象に残る方法はいくらでもあります。

ただし、あくまでも志望理由書の書き方の基本を学んだ上で印象に残る方法を実践しましょう

ここからはどのように志望理由書を書いていけばいいのか詳しく見ていきましょう。

 志望理由書の構成は自己PRと志望動機(基礎編)

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志望理由書の構成は、志望動機自己PRを書くことです。特に自己PRは、他のESと差別化するために超重要です。

志望動機も重要ですが、ES(エントリーシート)で知りたいのはあなたの人柄です。つまり、自己PR。

どれだけあなたが優秀だったとしても、志望しているゼミと価値観が合わなければ合格することは難しいです。

また、志望動機の根拠、つまりなぜそのゼミを志望したのかという理由を自己の体験と紐付けながら書くと、

あなたの人間性とゼミへの志望度合いが伝わり、評価されやすい傾向にあります。

面接官に刺さる志望動機の書き方

志望動機を書く上で大事にしたいことは「なぜ、このゼミではならないのか?」という理由を明確に書くことです。

このことを念頭に、志望動機の内容を以下の3つから考えると書きやすいです。

  • ゼミの雰囲気や風土
  • ゼミで学べる分野
  • ゼミで出るビジコンなどのイベントへの興味

ゼミの風土・雰囲気・価値観について書く

ゼミにはゼミごとに風土や雰囲気、価値観があります。

と言っても風土や雰囲気、価値観というのは、とても抽象的な表現でわかりにくいです。

一言で言えば、「ゼミ生一人ひとりが考えているゼミの特徴の最大公約数がゼミの価値観や風土」と言えます。

つまり、ゼミ生ひとりひとりが志望するゼミに感じている思いや考えの集合体がゼミの風土になるのです。

例えば、個性を尊重するゼミや個人よりも連帯感に重きを置くゼミ、本気で勉強するゼミなど。

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だから絶対に志望理由書を書く準備段階で入りたいゼミの先輩にアポイントをとって話を聞きましょう。

そのゼミに所属している複数人の先輩に話を聞いてみると、どのような雰囲気のゼミなのか?わかると思います。

ゼミの教授も自分のゼミの風土に合った人材が欲しいので、ここの部分は志望動機に入れることはマストです。

ゼミ生同士の仲が良いゼミの場合の例文

私は○○ゼミのゼミの友人は生涯の友人という言葉に感銘を受けました。私は大学の友人は生涯の友人になると前々から考えていましたが、高校の部活のように同じ夢に向かって頑張るという機会が無いことからなかば半分諦めていました。しかし

ゼミで学べる分野について書く

ゼミで学べる分野というのは必須です。

学部という大きな括りはあってもゼミになるとそれぞれ専門性を有しています。

例えば、僕が所属している大学の政策学部の場合、マーケティングを学べるゼミや政策立案に特化したゼミ、組織論についてのゼミなど一つ一つ全く別の分野のゼミです。

教授としてはゼミの風土や雰囲気が合うかも大切ですが、そのゼミの分野を熱く語った方が心象としては良いです。

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ポスドク問題など激しい競争の中で勝ち残った、ごく一部のみがなれる教授職。

自分の人生をかけた研究に興味関心の気持ちを抱いて嫌な気持ちを抱く人はいないでしょう

とは言え、ゼミで学べる分野については、しっかりリサーチが必要です。

浅い発言をしてしまうと、逆に評価が下げられてしまうような諸刃の剣であることを心に留めといてください。

自分の好きなアニメや漫画に対して、映画だけ見た人間が全てを知ったかのように語られると鬱陶しいのと同じです。

なぜその学問を学びたいのか、自分の将来やりたいことと逆算して考えてみたり、

純粋にその教授の授業を聴いて、興味を持ったなどを折り込むと志望動機が書きやすい傾向にあります。

ゼミで出るビジコンなどのイベントに興味を示す

ゼミ活動の一環として、ディベート大会やビジネスコンテストなど様々なイベントがあります。

様々なイベントの中で、そのゼミの中で中核となるイベントを志望動機に取り込みましょう。

それは時間的にゼミ活動に占める時間の割合だけでなく、ゼミ生一人ひとりが精神的に占めるイベントを指します。

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何がそのゼミにおいて中核を占めるかは、やはり先輩や教授に話を聞きに行くことでしょう。

もう明日、明後日に志望動機を書かなければいけない状況の人は、

SNSを利用してゼミの先輩に連絡したり、ゼミの公式ブログやInstgramなどを閲覧して中核となるイベントを見極めましょう。

面接官に刺さる自己PRの書き方

自己PRとは自分の長所をアピールする場です。

自分の長所を過去の経験に基づいて書くと、説得力が何倍にも増します。

なぜ、自己PRを書かなければいけないのか?それは先ほど説明したように「自分がどのような人間なのか?」ということを知ってもらう為です。

自分がどのような人間なのか?知ってもらうと、

  • どのように活躍することができるのか?
  • どのような影響を周りに(ゼミ生)及ぼすことができるのか?

ということを相手に伝えることができます。

この自己PRの部分を書くことにより、ゼミの教授に自分がどんな人間なのかをより知ってもらうことができます。

面接だけでは伝わらないことを志望理由書で熱く伝えましょう。

志望動機と自己PRを絡めながら書くことで、そのゼミに入りたい理由に論理性が生まれ、説得力が生まれます。

自己PRの例文

私の長所は飽くなき探究心を発揮できるところです。去年の夏、24時間テレビを見ていて、24時間で100キロ歩くことは可能なのかと疑問に感じました。その翌日、実際に24時間歩いたのですが、結果として、77.8キロでした。私はこのように過酷な内容だと分かっていても探究心が打ち勝ってしまい、行動してしまいます。

私は○○ゼミのディベート大会を通して、この探究心を発揮し、必ず活躍します。また、この探究心をゼミ生に伝搬し、ゼミの活性化に繋げることを約束します。

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長所をアピールしろと言われると、なかなか長所が思いつかない人もいるかもしれませんが、自分の短所から長所を見つければ驚くほど出てくるでしょう。

自分の長所の見つけ方は短所から探るとわかりやすい

長所

  • 行動力がある
  • 向上心が強い
  • 思いやりがある
  • 謙虚
  • 話す前によく考える
  • 主体的に行動

短所

  • 計画性がない
  • 負けず嫌い
  • 繊細
  • 自信がない
  • 人前で話すのが苦手
  • 協調性がない

長所と短所は裏返しの関係性にあります。

だから、人に短所がないことがないように、「長所がない」なんてことは絶対にありません。

他の人より、その傾向があるなと思えば、志望理由書に書けばいいです。

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ただし、長所はエピソードの裏付けがあって初めて他者に納得感を与える長所になります。

志望理由書にインパクトを与える3つの方法(応用編)

さて、ここまで志望理由書の書き方の基本について話してきました。

この上記の志望動機や自己PRを丁寧に仕上げることで合格率は格段に上がるでしょう。

しかし、高倍率のゼミの場合は、上記の基本的な部分を抑えた上で、

ゼミ選考をする人に印象に残るような志望理由書を書き上げなければ、他の志願者のESに埋もれてしまう可能性があります。

ここからは、志望理由書を読む人間にインパクトを与え、あなたの志望理由書を印象付ける方法について詳しく述べていきます。

①志望理由書の書き出しでインパクトをつける

ほとんどの人の志望動機書の書き出しは「私は〇〇ゼミを志望する理由は3つあります」という典型的な文章です。

これでも充分良いのですが・・・

しかし、高倍率の人気ゼミの場合、書き出しで差別化をしなければ、沢山の志望理由書の中に自分が書いたものが埋もれてしまう可能性が高いです。

書き出しのインパクトのある例がこちら!

書きだしの例文

私が田中ゼミを志望する理由を「TANAKA」で表します。T・・・筑波大学とのプレゼン大会があること・・・・。

あくまでも一例ですが、印象に残りませんか?文章の書き出しにインパクトがあると、読み手が引き込まれます。

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たくさんのエントリーシートを読む中で「私が〇〇ゼミを志望する理由は・・」というテンプレを見ると、「あぁ、またこの書き出しね・・」となってくるので、いかに他者と差別化を図り、最初に引き込むかは重要です。

②志望理由書の終わりの部分で差をつける

また、書き出しと同様に、志望理由書の終わり方もインパクトがあると良いです。

「終わりよければすべてよし」という日本語があるように、志望理由書の終わり方次第で印象の残り方が違います。

例えばこんな感じ。

終わり方の例文

〇〇ゼミを例えるならばドラゴンクエストです。勇者や賢者、魔法使いや僧侶など個性豊かなパーティーがいます。私もその一員に加わって、勉強という世界に没頭したいです。○○ゼミに私を入れて後悔させません。よろしくお願いします。

最初と最後の文章は、読み手を惹きつけるためにはとても大切です。最後の文章で志望動機の良し悪しが決まるといっても過言ではありません。

高倍率のゼミになればなるほど、最初と最後の言葉のインパクトは本当に大切です。

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僕が志望していたゼミは倍率が3倍ほどの高倍率だったのですが、上記のような文章を書いたことにより、面接の際に「ドラクエの子だね」というように印象づけることができました。

志望理由書はあくまでも面接の土台となる一つの資料に過ぎません。

最高の面接を迎えるためにも「〇〇の子だね」というように印象付ける作戦は大いに理に叶うことがわかるのではないでしょうか?

③PREP法を使って読みやすい文章を書く

ゼミの志望理由書は、志望理由書を読んで評価する人にゼミへの熱意や思い、自分という人柄を説得力を持って書かなければいけません。

しかし、どうしても伝えたいことが多すぎてダラダラ書いてしまう傾向にあります。

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相手に説得力を持って、簡潔に書く方法は、PREP法という方法です。

PREP法とは、「結論」→「理由」→「具体例」→「結論」で書く方法です。

PREP法のメリットとしては、自分が相手に伝えたい主張がわかりやすく、説得力を持つ点です。

PREP法は、社会人になると当たり前に使う文章術ですが、大学生の8割以上はPREP法を使えていない印象です。

PREP法ありの文章

私は向上心が人一倍強く、これは〇〇ゼミの中で。(結論)

というのも幼少期の頃から常に過去の自分と比較して努力するよう教育を受けてきたからです。(理由)

具体的な例で言うと、高校時代の定期テストです。

副教科は受験に関係ないから勉強しなくて良いと周りが判断をする中、私は常に自分の過去の定期テストに勝つことを目標に努力してきたので、怠りませんでした。(具体例)

この人一倍強い向上心を生かし、〇〇ゼミのディベート大会で結果を残したいです。(結論)

PREP法なしの文章

高校時代の定期テストの話です。

副教科は受験に関係ないから勉強しなくて良いと周りが判断をする中、私は常に自分の過去の定期テストに勝つことを目標に努力してきたので、怠りませんでした。

これは幼少期の頃から常に過去の自分と比較して努力するよう教育を受けてきたからです。

この人一倍強い向上心を生かし、〇〇ゼミのディベート大会で結果を残したいです。

主張がわかりやすい文章と主張がわかりにくい文章は、PREP法を使っているかどうかの違いです。

文章を書くときに意識をするだけで見違えるほどESがわかりやすくなるので、PREP法は意識しましょう。

志望理由書を書く上で意識したいあれこれ

  • ですます調・だである調で統一
  • 語尾は連続して同じ言葉を使わない
  • 結論は最初に持ってくること
  • 教授やゼミ生が読んでどのような反応が来るか想像して書く
  • 文章を書いた後は必ず読み返し推敲する
  • ゼミの先輩や友達に添削をしてもらうとGood

ですます調、だ・である調は統一する

「〜〜〜です。〜〜〜ます。」がですます調。「〜〜〜だ。〜〜〜である。」が、だ・である調です。

エントリーシートで書く文調を決めたら、最初から最後までその文調で統一するのが基本です。

文調が統一されていないだけで、読み手にチグハグな印象を与える可能性が大きいです。

語尾は連続して同じ言葉を使わない

語尾が連続した文章

私は政策立案コンテストで優勝したいと考えています。

なぜなら、優勝することで就職活動が有利に働くと考えています。私の就職活動の踏み台になってもらうためにも私は〇〇ゼミに入りたいと考えています。

上の文章を読んでいただければわかるように、語尾が同じだと、とてもくどく感じてしまい、読みづらい印象を与えます。

だから同じ言葉は、連続して使わないことを意識して書きましょう。

文章は必ず読み返し、推敲すること

一番重要なことは最後に推敲するという点です

必ず、描き終えたら、声に出して読み返しましょう。

声に出すと、ここはちょっと読みにくいな!という部分が見えてくるので、その部分を修正しよう。

志望理由書に書いたことは面接で聞かれるので覚えておくこと

面接では、志望理由書に書いたことを深掘りして聞いてきます。

そのことを念頭に志望理由書を書きましょう。

また、自分を大きく見せようとして、自分がしたこともないことを志望動機書に書くと、粗を突かれます。

以上のことをまとめると、

  • 志望動機はゼミの風土・ゼミの分野・ゼミのイベントから書く
  • 自己PRは自分の過去を振り返って、自分の長所を深掘りして書く
  • 書き出しと終わりはインパクトががある表現を!
  • 書き終わった後には推敲する
  • 志望理由書に書いたことは面接で聞かれるので覚えておくこと

以上「ゼミ選考における志望理由書の書き方|自己PRと志望動機の書き方を完璧にレクチャー」でした。

ゼミに関する記事

第一回 

ゼミとは?ゼミに入るメリット・デメリットについて

第二回

後悔しないゼミの選び方

第三回

ゼミのES(志望理由書)の書き方講座←今ここ

最終章

ゼミ面接対策|しっかり対策すれば合格間違いなし

番外編①

ゼミに落ちてしまった場合どうすればいいのか?

番外編②

ゼミを円満に辞める方法

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