ゼミ選考が始まると、志望理由書を提出し、次に訪れるのはゼミ面接です。
「ゼミ面接は大事だから対策をしなければいけない。。。でも何をすれば・・・」
「どのような質問をされるのか不安。服装は私服でいいの?」
という悩みからこのページにきたのだと思います。
僕は大学2年生の時に、学部内で一番倍率の高いゼミに合格しました。
そして、大学3年生になり、後輩のゼミの面接官を担当したことから
- 「どのような人が合格したのか?」
- 「どのような人が印象に残ったのか?」
という客観的なアドバイスをすることができます。
最後まで読んでいただければ、ゼミに合格するためにどのような準備が必要なのかわかります。
では詳しくどのような対策が必要か見ていきましょう。
ゼミ選考の面接官として何十人のゼミを志望している人の面接をしていると、どのような人がゼミに合格して、どのような人がゼミに落ちてしまうのか、はっきりとわかってきます。具体的に今から説明します。
ゼミに落ちてしまう人の傾向
- 考えてきた答えを丸暗記してしまう人
- 聞かれた質問に対して全く違う回答をする人
- ゼミの風土に全く合わない人
- ありきたりな話をしてしまい、印象に残らない人
- ゼミ面接でピアスやネックレスをつける人
- 緊張でガチガチになって何も話せなかった人
- コネがあると慢心してうざがられてしまう人
- 声が小さくて何を話しているかわからない人
- 一つの質問に対して、何分も話してしまう人
ゼミ選考で落ちる人の多くは「自分が考えてきた答えを丸暗記して話してしまう人」です。
丸暗記で話されると、話に抑揚がなく、聞く側は全く話が頭に入ってきません。だからこそ、自分の言葉で話す練習をすることが大切です。
また、どれだけハイスペックだとしても、このゼミには合わないのではないだろうか?というような受け答えをしてしまう人も落ちる傾向があります。なので、そのゼミに所属している先輩からゼミの風土は必ず聞いておいた方が良いです。
そして、落ちてしまう人は一つの質問に長々と答えてしまう傾向があります。
ゼミの面接にも一人あたりの時間が設けられているため、一つの質問に対して、何分も話してしまうと他の質問ができなくなってしまいます。そうすると、どのような人物なのかわからず、落とされてしまうのです。
ゼミに受かる人の傾向
- 暗記ではなく、自分の言葉で話している
- 面接官の目を見てハキハキと喋る
- 印象に残るエピソードや話し方
- 笑顔で話す
- ゼミへの溢れんばかりの熱意を感じられる
- 要点をまとめて簡潔に話す
倍率が高い人気ゼミの場合、面接を何人も受けるので、印象に残らない人は落ちてしまいます。逆に言えば、印象に残るような人は受かります。
余談:印象に残る人が受かる・・・。筆者はどのように受かったのか?
余談になりますが、僕が高倍率のゼミに受かった理由は印象に残るようなことをしたからです。
僕が志望していたゼミは、一番最初に面接を受けた人が受かるというジングスがありました。そこで、僕は面接時刻が昼の11時からにも関わらず、深夜の2時からスーツ姿で大学の正門で待っていました。
その話をゼミ面接でしたところ、「今までそんなに熱い想いで面接に来た人はいない!」というお褒めの言葉をいただき、無事ゼミに受かります。その後、ゼミの教授に今までで一番印象に残った面接だったと言われることになりました。
他にも面接の時に、「学生時代頑張ったことは何か?」という質問をされた時に「24時間同じ方向に歩き、77.4km歩くことができた」という他の人は絶対に体験したことのない話をしました。
これはあくまでも一例ですが、ゼミへの志望する人数が多ければ多いほど、教授への印象に残るエピソードや行動は、受かるためには必須条件です。
ここからはゼミの面接で聞かれる質問を紹介します。まず、はじめに確認しておきたいことは、面接で聞かれる質問はあなたが書いた志望理由書をもとに深掘りされて質問されることが大半です。
また、質問一つ一つに面接する側の何かしらの意図があるので、どのような意図が隠されているのか紐解きながら聞かれる質問について説明していきます。
このゼミをなぜ選んだのか?志望動機について聞かれる
質問の意図:ゼミへの熱意
志望動機や自己PRについては自分の志望理由書を元に話すことがベター。いきなり変わってしまうと不信感を抱かせてしまうので。
自己PRをしてください
質問の意図:あなたがどのような人物なのかを知りたい
自己PRをする時に押さえておきたいポイントは3つあります。
- 要点をまとめる
- 自分の体験談と絡めて話す
- 身振り手振りを使う
要点をまとめるというのは「私の長所は2つあります。1つ目は〜」のようにいきなり自己PRをするのではなく、どのくらい話すのか相手に伝えておくと、聞いてもらえます。
そして、自己PRをする時は自分の過去の経験談を絡めながら話すと、説得力が増します。
自己PRについて詳しくは下記の記事を参考にしてください。
ゼミ選考における志望理由書の書き方|自己PRと志望動機の書き方を完璧にレクチャー
なぜ同じ分野の他のゼミではなく、うちのゼミなのか?
質問の意図:ゼミへの熱意を知りたい
ゼミの風土やそのゼミ特有のイベント(ディベート大会やビジネスコンテスト)などを絡めながら話すと良い。
ただし、競合が多ければ多いほど話す内容が被ってしまうので、いかに他の人と差別化を図ることができるか?を着眼点に置いておくこと。
ゼミに入った後、あなたはどのような立ち位置になれるか?
質問の意図:人間性について知りたい
ゼミのメンバーにも同じようなタイプではなく、多様性が必要です。だからこそ、同じようなタイプを偏らせないためにもこのような質問をするケースがあります。
- 一生懸命勉強を頑張って皆を引っ張る人
- リーダシップのある人
- 他の人を笑わせて和やかにする人
- ディベートが得意な人
高校時代の部活の話や現在行っているバイトの話などを絡めて話すと、説得力が増します。
ゼミに入ったら、頑張りたいことは何か?
ビジネスコンテストやディベート大会などのゼミで行われるイベントに関することを絡める。または、そのゼミで勉強できる学問について納得のいく理由を込めて伝える。
あなたの長所について1分間で教えてください
質問の意図:あなたがどのような人物か知りたい
自己PRとほとんど同じ内容なので割愛。
あなたの短所について1分間で教えてください
質問の意図:あなたがどのような人物か知りたい
短所については、現在進行形で改善してることを話すのがベターです。
大学を卒業後に何をしたいのか?
質問の意図:自分の将来についてしっかり考えているかどうか
自分が将来なりたい姿から逆算して、どのような知識や経験を会得すれば、なりたい姿に近づけるか話すと、説得力があります。
最近、気になるニュースについて教えてください
新聞や最近の出来事について関心はあるのか?このゼミに入る素養があるのか?ということが知りたくて聞いています。政治や経済についての時事について答えるのがベターです。
あなたが一番尊敬している人は誰ですか?
大学院に進学するかどうか?
ゼミによっては大学院に進学するかどうかでプラスの評価になる場合もあります。というのも、自分の分野の後継者が欲しいと考える教授もいるからです。しかしながら、進学しないと言ってもマイナスになることはありません。
ゼミ面接における服装は私服で問題ありません。しかし、面接で良くない印象を抱かせるような服装はダメです。以下は悪印象を抱かせる服装の一例。
- ネックレス
- ピアス
- サンダル
- 帽子
- ジャージ
- 下駄
- 髪色が明るい
ちなみに、スーツで面接に受ける人はいないので、周りからみて浮いてしまいます。しかし、逆に考えると、周りは私服しかおらず、目立つため「あぁ!スーツの子ね!」というように面接官に覚えてもらえる可能性は大いにあります。
作戦の一つとして、スーツを着て面接に受けることはありです。(筆者は覚えてもらうため、敢えてスーツで行きました)
ゼミ面接に必要なマナーを面接の流れと共に説明していきます。
面接時のマナーはこれだけ覚えておけば完璧です。あとは相手に失礼のないような言葉づかいをして、笑顔でハキハキとしていれば、マナーでマイナスに評価されることは絶対にありません。
ゼミ面接の逆質問で絶対に言ってはいけないこと、それは「特に質問はありません」という言葉です。では何を聞けば相手の印象に残るのでしょうか?それを具体的にお話ししていきます。
説明会で出た内容を深掘りして質問する
ゼミの説明会でゼミ活動の内容を具体的に話す場面があるでしょう。それについて深掘りして質問します。
今回はゼミの面接の際に問われる質問やマナー、身だしなみについて説明してきました。
最後に面接を受けるときにもっとも重要なことを書いて終わります。
- 面接の質問への回答は暗記するのではなく、自分の言葉で!
- 高倍率のゼミでは、印象に残ることを考えろ!
- ゼミに受かる人と落ちる人の傾向を知ること
以上「完全網羅!ゼミの面接対策|聞かれる質問や答え方、マナーを徹底解説」でした。
第一回
ゼミとは?ゼミに入るメリット・デメリットについて
第二回
第三回
最終章
ゼミ面接対策|しっかり対策すれば合格間違いなし←今ここ
番外編①
ゼミに落ちてしまった場合どうすればいいのか?
番外編②
ゼミを円満に辞める方法